[雑談] Oracle認定Java Programmer資格を考える
Oracle認定Java Programmer Silver SE11という資格を取ってみました。
ということで、資格試験について思うことと、行った学習方法について少し書いてみたいと思います。
資格試験の持つ意味
プログラマなりSEなりという仕事はタクシードライバーなどと違って資格がなければできないというものではありませんし、Silverは初級者向けの資格試験なので胸を張れるようなものでもありません。
とはいえ、試験を受ける意味はあると思います。
個人事業主として開発業務を受託する、あるいはソフトウエアハウスに勤務して受託開発を行う方が保有する技術レベルを客観的に示すというのが資格の役割です。
しかしこの資格を取るために学習するということにはそれだけではない意味があるなというのが、実際に受験して感じたところになります。
ある程度のプログラミング経験を持った方でも、プログラミング言語の様々な機能をすべて使っているということは少ないと思います。
例えば開発しているソフトウエアの規模や用途などによっては使われない機能が存在するでしょうし、所属している会社やチームの文化によって機能の取捨選択が行われていることもあります。
資格試験は出題範囲が機能分野を網羅しているので、普段使わない機能に触れる機会になり、試験対策の学習を通してプログラミングの幅を広げることができると思います。
また、プログラミング言語の機能について学習する中でプログラミング言語の理念的なもの、基本的な考え方を習得できるという点も有用です。
コンピュータプログラミングには100年近い歴史があり、その中で様々なプログラミング言語の概念と実装が作られてきました。
現在のプログラミング言語はこれまで試みられた様々な要素から取捨選択したものに新たな要素を付加して作られてきています。
この要素の取捨選択の基準、あるいは基本的な考え方を把握してプログラミングを行うとプログラミング言語にとって自然な書き方ができるようになり、それは読みやすいプログラムになると考えています。
プログラミング言語の持つ機能を網羅的にその背景を含めて学ぶことでプログラミング言語の背景にある理念や考え方を得ることができる、これは資格試験対策の一つの勝だと考えています。
学習方法
ということで、ここからは自分が実際に行った学習方法について書いていきます。
テキストにはインプレス社の「徹底攻略Java SE11 Silver問題集」を使用しました。
この本はJavaプログラミング言語を分野ごとにわけた11章と模擬試験問題2回分の合わせて13章を練習問題と解答、解説で構成している本です。
この本にある練習問題を解いて、解説を読むというのが学習法の基本になります。
まず、ノートを用意して、章ごとに練習問題を一つずつ解いていきます。
この時、練習問題1問ごとにノートに問題の要約を1行程度で書き、解答と解答するうえで考えた内容を1行程度 (長くても2、3行) で記録します。
答えがわからない場合も何がわからないかを記録しておきます。
解答と考え方を書いた後、ノートに2から3行ほどスペースを空けてから次の問題に取り掛かります。
1章分の問題を解き終えたら、解答、解説を確認します。
ここでは正解かどうかではなく、解答するうえでの考え方が解説と合っているかを確認し、考え方にずれがある場合はどのようにずれたのかを1問ごと、開けておいたスペースに書いておきます。たぶん赤ペンで書くとあとで読みやすいと思います。
解説を読んだだけでは理解できない、あるいは納得できない場合は他の書籍やネット上の情報を参照して、その内容を記録しておいてください。
1日1ないし2時間ほどの時間が取れれば2週間で1ラウンド終わると思います。
これを何回か繰り返します。
2回目以降で考え方にずれがあった問題はノートの前回分を見返して、自分の認識がどう変わったのか、どこが変わっていないのかを確認します。
3ラウンドもやると不正解になる問題は数問になると思いますので、資格も十分に取得できる知識が付きます。
また、解答を覚えるのではなく、考え方を頭に入れていくので実業務でも応用が利く知識になると思います。
資格取得が必要な方の参考になれば幸いです。
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