[雑談] viを使ってみよう
Unix系OSの標準テキストエディタというとviです。
今時はeclipseなどの統合開発環境やX Window上のデスクトップ環境を使用することが多いので、日常生活でviが必要になることはほとんどありませんが、リモートサーバの設定ファイルをちょっといじりたいといった場合にはviを使うのが一番の早道という場合もあります。
viを使う上で難しいのはviには動作モードがあり、現在の動作モードを把握していないと操作ができないという点にあります。
まず、viを起動するとカーソル移動が可能な標準モードになります。
ここで"h", "j", "k", "l"のキーを押すことでカーソルを左、下、上、右に移動することができ、"Ctrl-F", "Ctrl-B"でページ単位の移動も可能です。
標準モードで"i", "I", "a", "A", "o", "O"などを入力すると挿入モードに移行し、文字の入力が可能になります。
ほかにも"cw", "c0", "c$"などを入力すると指定された範囲の文字列が消去されて挿入モードに移行します。
挿入モードから[ESC]キー入力で標準モードに戻ります。
標準モードで":"を入力するとカーソルは最下行に移動して行頭に":"が表示され、コマンドが入力可能になります。
"wq[ENTER]"でファイルの保存と終了、"q![ENTER]"で保存せずに強制終了、"![コマンド]"で外部コマンドの実行などができるようになります。
ここでは[BS]キーまたは[ESC]キーを入力することで標準モードに戻ります (最下行行頭の":"は表示されたままですけど)。
ほかにも標準モードで"/", "?"を入力すると文字列検索になりますが、ここも[BS]キーまたは[ESC]キーで標準モードに戻れます。
ということで、とりあえず今いるモードがわからなくなったら[ESC]キーを入力するのが基本です。
ところで、80年代のパソコン環境ではMicroPro InternationalのWordMasterというテキストエディタが広く使われていました。
このエディタは挿入モードがない代わりにカーソル移動を"Ctrl-S", "Ctrl-E", "Ctrl-X", "Ctrl-D"で行うというもので、カーソル移動が多いと指がけいれんしてくるような感じでした。
使いやすさという点ではどっちもどっちです。
そして、いまはカーソルキーが標準になったのでだいぶ楽になったなと、そんなことを感じています。
ただ、ぜいたくを言えばホームポジションから指が離れるのがあまりうれしくないのだけどね。
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